「なんでこんなに可愛いのかよ~♪
孫という名の宝ものー♪」
おじいちゃん、おばあちゃんにとって
なにものにも代えがたいかわいい孫!
よく、「目にいれても痛くない!」なぁんて言われますよね
そして、孫もそのことをよくわかっています
こどもって心で感じるんですよね
この人は、じぶんのことを心底愛してくれているって!
だから、おじいちゃん、おばあちゃんに
晴れ姿をぜひ見てほしいって思うのでしょう
でもね、それがかなわないことも
世の中にはありうるのです
ある日、満面の笑みを浮かべて帰宅した彼女
腕にはかわいらしいピンクの花束をかかえていました
その日、彼女は彼からプロポーズをされたのです
もちろん答えはOK!
お互いの家には何度か遊びに行っているし
両方の親はあの子なら大丈夫!と大喜び
さっそく結婚式をあげる話が始まり
憧れの結婚式場での予約も1年先ですけれど取れました
まだまだ時間はたっぷりある
そう思っていたのですが
おばあちゃんが風邪をこじらせ寝込んでしまい
食事も排尿もできなくなってしまったのです
病院に運ばれみなは驚愕しました
大きな明るい笑い声が近所中に聞こえるくらい
とっても元気なおばあちゃんだったのに
もう、病院からでられないかもしれないほどの
病気にかかっていたのです
ほんの1週間前までは
毎日お散歩にもでかけていたのに
彼氏もことあるごとに
いっしょにおばあちゃんのお見舞いに行ってくれたそうです
「婚約者の○○です。
彼女を絶対に幸せにしますから」
その言葉を聞いておばあちゃんは
ほほえみを浮かべてウンウンと
うれしそうに何度もうなづいてくれました
なんとか体力を回復してほしいとの
熱い願いとはうらはらに
元気がなくなっていく姿を目にして
ふたりはある計画を立てました
籍を先に入れて、その記念にフォトウェディングをしよう!
おばあちゃんに、晴れ姿をぜひ見てほしいから!!
明るい色のドレスで
おばあちゃんが慣れ親しんだ、大好きな景色をバックに
ふたりの幸せな気持ちと
おばあちゃんへのありったけの想いもこめて
素敵なフォトウェディングをプレゼントしよう
いつも病室の窓からの景色しか見られないおばあちゃんに
そよ風にゆれる木々や
あたたかい陽射しにほころぶ花々も見せてあげたい
朝日がのぼる海のキラキラをバックに
はしゃいで手をふる二人の姿
美しいサンセットのオレンジイエローの淡い光にうかぶ
やさしい二人のシルエットがとれるまで
撮影は1日がかりでおこなわれました
できあがったフォトは
ふたりの明るい笑顔と
おばあちゃんへの感謝の気持ちがいっぱい詰まっていました
これなら、いつでもおばあちゃんが見ることができます
彼女のお母さんもとってもうれしそう
撮影の様子をスマホにおさめていたお母さん
もちろん、ウェディングフォトにも参加!
家族そろっての楽しい撮影会となりました
「今はこんなに素敵な写真がとれるんですね
スマホにも残せるから、持って歩けるしスゴイ!」と
喜んでくれました
ウェディングフォトを目にした
おばあちゃんの満面の笑顔、忘れられないですね
おばあちゃんに見せたかった花嫁姿